OB/OGの皆様からの寄稿
2013/2/2 松田謹一様 「花が咲く」
2013年、既に1月を終えようとしている。「時」の流れは若い頃はゆったりと流れ、年を重ね50歳を過ぎると「時」が飛び去る。人生が50歳を境にそれまでの「足し算」から「引き算」に切り替わるからだろう。会社人生に於ける自分のゴールが見えてくる。子供が学窓を巣立ち就職する。肩の荷が下りると共に60歳から始まる第二の人生が気になりだす。60歳を過ぎると第二の人生に踏み出す。慣れ親しんだ会社人生と切り離され、「自由」な生活が始まる。日本人は意外とこの「自由」が苦手だ。真の個人主義が確立されていないからだろう。何をするのも自由。この60歳を過ぎた時間帯をいかに実り多い充実したものにするかがその人の人生の満足度を左右する。終わりよければ全て良し。 会社時代に仕事や業績を残した人は素晴らしい。社会に貢献し日本社会の発展に寄与した事は素晴らしい。だが、それ以上に「人」を残した人はその上位に位置づけられる。 「人」を残した人と言うと西村修さんを思い出す。我が早稲田大学マーケティング研究会に西村修さんがいらっしゃったことはクラブの誇りだ。後輩を思い、時にアルバイトに採用して金銭的にもバックアップ、OB会の会長として20数年間常に勉学の大切さを説き、グローバル社会を解説し、友情の輝きにふれ、クラブ活動の大切さ、仕事に真摯に取組む事を訴え続けた。穏やかで優しい笑顔の中に無言の励ましと叱咤激励を感じたものだ。 フィンランドと日本との架け橋として精力的に取組まれたばかりでなく、実に外人との交流が多彩で深かった。その西村さんが昨年愛する早稲田大学の校歌の斉唱の中で静かにこの世を出発された。NHKの復興支援曲「花が咲く」が流れてくると、何故か西村さんを思い出す。~~私は何を残しただろう~~。間違いなく西村さんは「人」を残してくれたと思う。早稲田大学の校歌に「集まり散じて人は変われど仰ぐは同じ理想の光」とある。西村さんからバトンタッチされたマーケティング研究会のネットワークと業績向上、そして「人」を磨く事が残された人の「花」を咲かせる事なのだろう。
早稲田大学の大先輩で西鉄、大洋の監督を務めた三原脩氏の言葉に「花は咲き時、咲かせ時」がある。学生諸君は、来るべき咲き時に備えて花の種を育てる時だろう。グローバル化・情報化・高齢化の強風が吹き荒れるこれからの時代に凛として咲き続けるためには強い根を張り、戦いに打ち勝つ武器が必要だ。「人的ネットワーク」、「考える力」、「論理」そして「志」、海外に飛び出すために日本を知る事。
社会に出ている先輩をフルに活用して新しいマーケティング研究会を創り上げて欲しい。
そして学生がマーケティングを深く学び、友情を育み、進取の精神を鍛え上げて欲しい。
人は自分が真剣に取組み打ち込んだ事に愛着を持つ。マーケティング研究会に強い愛着を抱いて欲しい。
その様に西村さんが語りかけ続けている気がする。~~何時か生まれる君の為に~~
西村さんという偉大な先輩を活かすために、その精神を受け継いで行きたいものだ。
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