OB/OGの皆様からの寄稿
2013/3/31 松田謹一様 「学生」
学生とは、私は学んで生きる人だと思います。反省の多い私の人生の中で、その最たるものの一つが学生時代にもっと勉強しておけばよかったという事です。社会人になると財務知識、語学力、日本に関する知識、担当する分野の専門知識、マーケティング等多岐にわたる知識が必要になります。しかし、社会に出ると勉強する時間をなかなか取れません。学ぶ必要性を痛いほど感じながらも時間の無さを言い訳に流されてゆく。そして人生を決定する重要な場面を迎えて後悔することになる。幸運の神様には後ろ髪が無い事を実感します。私の友人のセブン&アイグループのデニーズの社長をしている大久保恒夫氏は勉学の必要性を痛感してから眠気を払うために立って深夜まで勉強したそうです。(NHKで報道されました。)功なり名を残す人は違いますね。 学生時代は勉強しようと思えばいくらでも時間は見つけられます。授業はどの授業も将来役に立つもの。積極的に授業に参加して知識を習得すると良いと思います。特に素晴らしい授業をしている教授に対しては単に授業だけでなく、一生師事する事をお勧めします。本当に必要な知識は社会に出てから必要になるもの。社会人になった時こそ先生が必要になります。学生時代に限るのは極めてもったいない生涯の先生を得られるように積極的に学ぶのが学生時代だと思います。そして自分の将来を考えて資格を取ると良いと思う。商学部を出た私は、税理士や公認会計士、中小企業診断士の資格を取っておけばよかったと反省しています。取ろうと決意して挑戦すれば取れない事は無い、気がします。先見の明が有ったOB会幹事長の小林さんは中小企業診断士の資格を取得し、現在はその資格を有効に仕事に活かしています。日本の社会は肩書き社会なので、肩書きの有る人は社会に出てから活躍の場が広がります。 そして、日本を知ることが大切です。日本の歴史を知り、日本の地理を知り、日本の将来を考える。
世はグローバル社会。日本の企業は海外に活路を見出す。海外に出店し、原材料を求めて海外に出て、安価な工賃を探して海外に工場を作る。勤務地が海外になる事を当然のことと受け止め、学生時代から準備する必要があります。日本人は他民族に比較して言語能力が乏しい。それでもコミュニケーションを取るためには最低限の語学力は必要です。浴びるように英語を聞くうちに英語力は身に付いてきます。私は今から30年前頃にシンガポールに赴任していましたが、シンガポールでは大学を卒業するといきなり課長として採用され、入社時から担当部門のリーダーとして仕事をテキパキと処理していました。大学時代に自分の専門分野に関してはプロになっている訳です。日本のように大学卒業後就職してから新人として一から教育を受けるのとでは大きな違いが有ります。世界に出るとこのような人達と海外で戦わなければなりません。 そのためには「人」を磨く必要があります。海外に出てゆく時はリーダーシップを身に付けておく必要があります。リーダーシップには志、ビジョン、戦略、そして人格と論理が求められます。リーダーシップを身に付けるにはリーダーになるのが手っ取り早いと思います。先頭に立つと後ろに続く人の何倍も抵抗を受ける。それでも先頭に立つことで知る事、学ぶ事は多い。クラブに於いてもブロックのリーダーとして、あるいは幹事としてメンバーを引っ張る訓練をする。人は「進みつつある人」に付いてくるものです。また、リーダーを続ける中でTo Teach is To Learn.自分を高めることが出来ます。「若い頃の苦労はかってでもしろ」ですね。
グローバル社会、情報化社会が進展する中で世の中がどんどん変化している。変化を知らなければ時代の波に乗ることは難しい。変化を知るにはアンテナが必要。学ぶ力がアンテナとなります。そして流れの表面の速さばかりに目を奪われるのではなく、底流を流れる動向にも注目する必要があります。変化するモノと変化しないモノを見極めることが大切です。
ITによって安易に智識を拾うだけでは生きた知識は身に付きません。実際に現場に赴いて実態を知る。
そして考える、考え抜く。流した汗に比例して到達出来る点は高くなります。
そのためには実業に着いて活躍している先輩を活用することです。どんどんクラブに招いて生きた学問を吸収する事が大切です。早稲田マーケティング研究会は各方面に多数のOBがいます。教授ばかりでなく一生付き合いたいOBを一人でも得られたら人生はそれだけ豊かになります。
活動内容(OB/OG)に戻る